絵を描くように

随筆

絵を描くように言葉を編みたい。
宇宙を埋め尽くす言霊を身に纏い、森羅万象を初めての光と影で飾りたい。
音を奏でるように言葉を散りばめたい。
言葉は遅すぎる。だから理屈っぽくなりがちだ。
森羅万象はつねに隣にある。森羅万象でないものはつねに我が内にある。
言霊はどこにでもある。
宇宙から初めて彫り出された言霊は、今どこにいるのだろう。
そのうち我が眼前に彳むことであろう。
その時までは、無限の言霊と踊り戯れ、夢うつつに酔い痴れようか。

敬愛する画家、熊谷守一。彼の作品は言霊を可視化したようなものだと考えている
彼に限らず、心打たれる作品からは音楽や言葉が溢れ出し、私は震える

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